NYオプションカットって聞いたことあるけど、「何か意味があるのか?」「いつも意識していない」という初心者の人もいるにではないでしょうか。
NYオプションカットはトレードをする上で指標と同じくらい大切なものなので、覚えておくとよいかもしれません。
為替市場は24時間オープンしています。こちらの記事もNYオプションカットと併せてご覧ください。
NYオプションカットとは?
NYオプションカットとは、オプションの行使できる締め切り時間のことで、締め切り時間は夏時間の場合23時で冬時間では24時になっています。
ちなみにオプションとは、ある期日に決まった価格で買いや売りをできる権利のことです。これを聞いても意味がわからないですよね。しかし、NYオプションカット自体の意味は知らなくても良く、トレードで大切なのはその規模や価格帯です。
ファンダメンタルズ分析をしているトレーダーはよく、オプションカットの日や、各国の債権の支払日などをよく知っています。
NYオプションカットを活かすためには
NYオプションカットはその意味よりも、その日にどのくらいの価格帯にどのくらいの規模のオプションカットがあるかが重要で、これを見ることでトレードで失敗する確率を減らすことができます。
また、オプションカットの価格帯や規模は情報は利用しているFX会社のツールにあるニュースで配信されているので、それを参考にしてください。では、どのように活かせば良いか例を出して説明します。
・111.50円OP10日NYカット大きめ
・110.00円OP10日NYカット
このようにNYオプションカットの情報は、価格・日にち・規模が記されていて、特に規模の大きさが重要です。規模が大きい場合は、その価格帯でオプションを持っている人が多いということで、23時になるにつれてその価格帯に近づいていくということを意味します。
つまり、この場合だと111.50円に近づいていきます。ですから、オプションカットが大きめの価格帯と現在価格が乖離している場合はチャンスで、この差を意識してトレードすると良いです。
注意点としては、投機用資金の方が大きいということです。予定されている通貨の動きどおりに価格が動くことは少ないので、オプション価格だけを見た取引には注意したいところ。
NYオプションカット利用時の注意点
NYオプションカットを利用するのは有効ですが、注意しておく点もあります。まず注意してほしいのは、「必ずしもNYオプションカットの価格帯に近づくとは限らない」ということです。
近づく確率が高いだけであって100%ではないので、その価格付近に収束しなさそうな場合は、早めの利益確定や損切りをおすすめします。また、規模がそれほど大きくないものは無視するとよく、規模が大きめの時だけを狙ってトレードするように心がけましょう。
FXでファンダメンタルズで有効なのは雇用統計くらい?
FXとアメリカ雇用統計は切っても切れない関係にあります。理由は毎月第一金曜日の9:30(冬は10:30)に大きく動くからです。
反対にFXをやっていないと雇用統計を知る機会はないかもしれません。(日経新聞愛読者なら別かも)
【注意】FXの雇用統計はお祭り!取引前に確認しておきたいトレードのコツ
FXで勝つためにはテクニカル分析です。ファンダメンタルズは意味がないとは言いませんが、株と同じようにはいきません。FXの場合、テクニカル1本でも良いくらいです。
各国のGDPや経済指標は知っておく程度で良いと私は思っています。実際15年以上FX取引をしていますが、ファンダメンタルズは雇用統計以外、気にしていません。
株は決算発表やイレギュラーなことが起これば、即座に株価に影響が出ます。M&Aなどがあれば株価は急激に上昇しますし、こんなことがあるからインサイダー取引を禁止しています。
反対にFXにはインサイダー取引はありません。もし、政府高官がFXをやっていて、日本のGDPや短観の結果を事前に知っていて取引してもおとがめなしです。ただ、予想通りに動くことはないのです。
これがFXの歯がゆいところで面白いところでもあります。
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